数日前から気になっているニュースがあります。 『鉄剤注射 日本陸連が「原則禁止」の指針策定へ』(NHK)です。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181220/k10011754341000.html 持久力を高める効果があるとして、 医療機関で貧血治療名目の不適切な鉄剤注射が行われているとのこと。 確かに女子の方が貧血になりやすい傾向がありますが、 鉄が体内で過剰になると肝臓や心臓などの臓器に蓄積して、 悪影響をもたらすことが指摘されています。 その一方で、「激しいトレーニングをするアスリートが どれだけ貧血になりやすいかを知らないのでは?」 「鉄剤の注射以外に方法がない場合もある」という意見も目にしました。 マラソンをするわけでもない運動不足の私が、 なぜこんなにモヤモヤするのか。 それは注射をされる本人が、自ら選んだ手段ではなさそうだからです。 なぜ必要なのかという説明があったのか。 そのメリットとデメリットを理解したのか。 言われるまま素直に受け止めただけで、 あとで後悔したり大人に不信感を持ったりするようなことにならないのか。 きちんと本人と保護者が了承しているならいいんですが、 自分のことは自分で決めるのが筋でしょ! 最近、右上多めの私。やっぱり納得できないようです。 調べてみると、貧血の原因となる可能性はこんなにありました。 ・ヘモグロビンの材料である鉄の不足 ・多量の汗で鉄が失われる ・ビタミンB12の不足で、赤芽球⇒赤血球への分化にできない ・鉄の吸収に必要な胃液やビタミンCが不足している ・ビタミンB16の不足により鉄がタンパク質に結び付かず、 へモグロビンの合成ができない ・赤血球産生の指令を行う腎臓の機能低下 などなど。 ※参考文献:『目で見るからだのメカニズム』堺 章 (医学書院) きっと原因は複雑で、もっと他にもあるはずで、 同じ練習をしていても、食べるものが違ったり体質が違ったりすれば、 一人ひとりの貧血の原因は異なっているのかもしれません。 そう考えると鉄剤注射は一時的な貧血は解消できても、 根本的な解決にはならないような気がするのです。 ヘモグロビンを体の隅々まで行きわたらせるには、 自分に不足しているものを理解し、 その対処法を自ら納得して選択すること。 ピンポイントでのアプローチだけではなく、 心身のバランスをトータルで整えることも重視するべきではないか。 明日開催される全国高校駅伝を前に、そんなことを考えています。 心地よい自分になれるツール=この8本のボトルを、 いつか頑張るアスリートたちが使いこなしてくれるといいな。 という訳で、今日の私の朝食は海苔多め。
あ、海苔だけじゃないかも…。 皆さま、良い週末をお過ごしください! MIE
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Author持木 美恵 Archives
December 2022
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